「国家繁栄維持法」。この法律は国民に「生命の価値」を再認識させることで国を豊かにすることを目的とし、その手段として若者たちを対象にしたある通知を出している。その通知とは「逝紙(いきがみ)」と呼ばれる死亡予告証である。 およそ1000分の1の確率で選ばれた者は、紙を貰ってから24時間後には死んでしまう。
: 25歳。武蔵川区役所戸籍課勤務の男性公務員。彼は「逝紙配達人」と呼ばれ、逝紙を配る仕事をしている。本人はこの仕事を誇りに持つが、この時世に対してしばしば疑問を抱くこともある。
: 武蔵川区役所戸籍課課長。藤本の上司で、逝紙の配達を指示する役割を担う。自らも「逝紙配達人」を務めていた経歴を持つ。
: かつては、後述の「全共同」に参加し「安負闘争」を展開していたという設定から、現実の世界でいう団塊の世代に当たる。
2.
1.
0.